ボルシチあれこれ [Первое блюдо 1番目の料理 スープ]
ロシアの料理と言えば、私はすぐにボルシチが頭に浮かびます。
本当はウクライナ料理なんですけど、ロシアの台所でもよく作られます。
通常、肉のブイヨンベースで、ビートを含めたいろいろな野菜が入った、赤い色したスープですよね。
日本で言う味噌汁のように、地域によって、家庭によって様々なレシピがあります。
“モスクワのボルシチ”や“シベリアのボルシチ”などと言うご当地(?)レシピも。
私がいつも作るボルシチは、ロシア人である夫の家族から教わったものをベースに、
他で味わっておいしかったポイントを取り入れたりしてできあがってきました。
結婚当初見よう見まねで(夫に言われるままにというか)作ったボルシチは、
夫曰く「トマトスープ?」(爆)
この赤色はトマトの色じゃありませんよ、ビートですよビート!!!
でもトマトを入れ過ぎていたのでしょう、トマトの酸味が利きすぎてたようです。
それにコクも香りもボルシチとは言えなかったようです。
国に関係なく、だれでも子供のころから慣れ親しんだ味があると思います。
自分の記憶している味覚を頼りにおいしいと思えるものを作りますよね。
だけど、日本生まれ日本育ちの先祖代々日本人の私が
ボルシチを口にしたのは夫と出会ってからの2~3回程度!
それだってどんな味だったかはっきり言って覚えてないし~(泣)
そんな状態なので、おいしいボルシチを作るなんて無理無理…と言いつつ
子供が生まれてある程度大きくなってからは、野菜がたくさん摂れるこのスープが大活躍。
野菜苦手でも何とか食べてくれますから。
週に2~3回は作るようになってからは、夫も認める味になってきました。
そんな私が作るボルシチについてはまた別の機会にご紹介しますね。
さてさて、ボルシチバリエーションについて見ていきましょう。
ちなみに、後半には『シー(シチー)』というスープも並んでいます。
ボルシチは本来「ビートが主体のシー」で、
ロシアの本来の伝統的なスープと言えばこの「シー(シチー)」なのです。
それなのでロシア人のソウルフードとして欠かせないシーも並べておきます。
中にはロシア人ですら「食べたことないけど~」というものもありそうですが、
ロシアのサイトで面白そうなレシピ集を見つけたのでこれを参考にいくつか挙げてみます。(順不同)
☆日本語訳が適当でない場合があるかもしれませんがご容赦くださいませ。。。
ベジタリアンのボルシチ
ロシア正教の習慣から禁肉、禁魚の時期があるので敬虔にこれを守り続けている人達のためのボルシチでしょうか。
また、最近では健康志向から特に都会のハイソなロシア人の間ではベジタリアンであることも一種のステータスのようです。
ザウラルスキーのボルシチ
ザウラルスキーとはウラル地方のチェリャビンスク州にある地名です。
なぜ、この地方のボルシチが頻繁にレシピ集に載ってくるのか不明なので、追々調べてみたいと思います。
モスクワのボルシチ
このボルシチの最大の特長はソーセージ(ウィンナー)が入っていることです。
これが都会の味なのでしょう。
禁肉時のためのフナのボルシチ
フナです・・・日本の池などにいるあのフナを想像すると食欲減退するのは私だけでしょうか。
ロシアで食されるフナはもう少し大きくてぷっくりしてて、少々違いますよ。
塩して乾燥させた物など、ビールの良きお供になり、夫も大好きです。
イラクサのボルシチ
イラクサは薬用効果のある野草として知られていますが、ロシアでは食材として多用されています。
カブのボルシチ
カブも具に加わっています。
農民のボルシチ
原文にはセリャンスキーとありまして、調べてみると「農民」の意味を持つようです。
田舎のボルシチと言う感じでしょうか。
シベリアのボルシチ
大きな特徴はミートボールとお豆が入る点でしょうか。
冷製ボルシチ
キュウリやゆで卵が入った、夏の暑いときに冷たくておいしいボルシチです。
緑のシー
スイバとほうれん草が入るので緑色になります。
キャベツの漬物のシー
いわゆる普通のシーです。
日本ではザワークラウトと言われるキャベツの酸っぱい漬物を用います。
生キャベツのシー
漬けたキャベツの代わりに生のキャベツを使います。
ソラマメの酸っぱいシー
酸っぱいのはキャベツの漬物が入ってるから~♪
キノコまたはそばの実の酸っぱいシー
「または」ってどういうこと?て思いましたが、こんなレシピ名でちょくちょく出てきます。
キノコ抜きで調理する場合はソバの実を入れるようです。
酸っぱくて冷たいシー
冷製なので、脂肪分が無くてあっさり。キノコベースのスープを使います。
魚のシー
使われる魚はザンダー(スズキ科の大型淡水魚)や、サバ、サーモンなど。
詳細レシピは個別にアップしていこうと思います。
これを機会に私もいろいろと作ってみようっと!
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