プリャーニキ、ロシアのジンジャーブレッド? [Сладости お菓子(市販)]
ロシアのお菓子と言えば何でしょう。
一般的にはすぐ浮かばないのではないでしょうか?
ロシアや旧ソ連諸国からお客様が来る際に、必ず「何が欲しい?」と聞かれます。
日本で手に入りにくいものや日本とは味が違う食品を頼んでいます。
その中で必ず頼むのが、素朴なお菓子たち。
プリャーニキ、ペチェーニエ、ヴァフリ、ソロムキ、スーシキ・・・
どれもうちの子供たちが大好きなお菓子です。
どれも小麦粉などを用いた焼き菓子ですが、一つ一つ紹介しようと思います。
今日はまずこれです↓↓↓
プリャーニキ Пряники
色々なタイプがありますが、丸っこく砂糖が薄くかけられてあるものが一番のお気に入り。
一般的なのは、もしかしたら長方形の中にジャムのようなものが挟まったものかもしれません。
でも私が初めて食したのは、普通の小麦粉と白砂糖で非常にシンプルに作られたもので
それを気に入ってしまったため、王道らしい、四角くて茶色くて中にジャムまで入っているものは
これ、プリャーニキじゃないじゃんと、言ってしまったくらい異なるものに感じます。
↓↓↓ これが私のイメージに近いプリャーニキ ↓↓↓ (もっと白っぽかった。)
↓↓↓ 後でいただいだいた物はこんなの ↓↓↓
↓↓↓ こんなのとか、こんなものなどもあるのね! ↓↓↓
形と装飾が違うだけと言われればそうなのですが・・・。
じゃあ、プリャーニキってそもそもなんなのでしょうか?
調べてみました。
え~ジンジャーブレッドって・・・
・・・青ざめるほどではないかもしれませんが、
プリャーニキは英語でジンジャーブレッドと訳されるのですね!
ええっと、なんか違和感。
でも、なるほど、更に見ていくと、プリャーニキの語源は
コショウ(ペーレツ)から派生するスパイシー(プリャーニイ)のようです。
スパイシーなクッキーなのでジンジャーブレッドなのかぁぁぁ
確かに王道なプリャーニキにはスパイシーな香りがありますね。
たぶん私がプリャーニキと思って親しんでいたのは
材料をケチってスパイスやらなんやらを入れなかっただけなのかも・・・
個人売店で量り売りされていた物なんです、ちなみに。
きっと材料費を安く上げるためにケチってたのかも!
でもそれが返って非常に素朴な味に仕上げていたのでした。
本来はお祭り用のお菓子
プリャーニキのようなスパイス使った焼き菓子は古くから歴史に登場し、
紀元前350年のエジプトに記述が登場するのだそうです。
ロシアでは4世紀ごろに登場した「はちみつパン」と呼ばれる
ライ麦粉と蜂蜜等で作られていたものがルーツのようです。
7~8世紀、インドや中東からエキゾチックなスパイスがもたらされると、
今の様なプリャーニキの姿になっていったということです。
このようなスパイスは貴重なものでしたので、お祭り用に厳かに作られていたようです。
美しい型で焼き上げるプリャーニキは確かにお祝いにうってつけなのかもしれません。
Wikipediaより
子供たちも大好き!最近よくいただくプリャーニキ
ロシア語圏から、毎年決まってお客様が来るわが家は、
最近では、ウクライナから持ってきてもらう、このプリャーニキがお気に入りです。
やっぱりシンプルで、スパイスが弱いものが子供たちも良く食べます。
牛乳と一緒におやつに最適です!!